WORKS CASE2

チームリーダー層対象の、
コミュニケーション基礎スキル
スキルトレーニング
<基礎編&実践編>
□実施期間:約5ヶ月/1ヶ月に1~2日(1クラス6名)
□対象者:チームリーダー層
□業種:部品メーカー(技術開発)

お困り事
自動車部品メーカーの開発部門では、日々会議で意見交換・検討を繰り返して品質向上を目指しています。技術伝承に加え、技術力向上のためにも、若手には積極的に会議・討議に参加してもらいたのですが、発言も少なく、分かっているのか分かっていなのかが分からない、という現状があります。
一方でチームリーダーは技術的専門性は高いものの、育成に関する知見などは教育を受けたこともなく、自分が若い頃は「見て・盗んで学べ」という環境でした。上司先輩を見て自ら試行錯誤するスタイルで学んできたため教えもらった経験もなく、部下育成の仕方を知らないという状況が明らかになりました。
解決の道筋(提案)
このようなチームリーダーに向け、会議で活発に意見を出し合えるような部下育成をテーマに研修を企画しました。
会議に参加している部下と心理的距離があるような場合は、心理的安全性の醸成がまず必要となります。
そのためには、一人ひとりと関わりを持つことから始まります。人は感情の動物でもあるため、相手から関心を持たれていると感じると、それに応えたいと思う傾向(返報性)があります。相手が発している言語・非言語情報をキャッチし、そこから感情や考えや意図などを解釈します。ただし、解釈はこちら側の推測でしかないため相手に確認することが大切です。
私たちは、普段このプロセスを一瞬のうちに行っているのですが、これを分解してスキルトレーニングをしていきます。
例えば、言語・非言語情報をキャッチするという部分では、私たちは普段「観たいもの・聞きたいもの」しか見聞きしていません。その事実を受け入れることから始めます。「観る」「聴く」に分け、いかに多くの情報を入手できるようになるか、見聞きするポイントはどこかなど、アクティビティやロールプレイングを多用して体験的に学んでいきます。
技術開発職の方々には、理論をベースにした説明が理解深耕の支援につながる場合が多いため、セミナー参加者の様子を見ながら、コミュニケーション理論を始め様々な知見を状況に応じて情報提供しながらファシリテートしていきます。
ねらい
相手の発言を引き出したい場合、「意見を言ってください」だけでは上手くいきません。
ここでコミュニケーション・スキルが必要となります。人には感情があります。いくら技術上の内容を論理的に議論をする場であっても、人の心理的側面は切り離せません。「はたしてこの場は発言して大丈夫か?」といった、いわゆる心理的安全性を感じられるかは、参加者から発言を引き出せるかどうか、更に次の発言を続けていきたいと思うかにも影響を及ぼします。
この領域において必要となる、対人関係構築スキル(=コミュニケーション・スキル)の向上を研修のねらいとして設計しました。
内容
セミナー内での学びを、職場(現場)へ持ち帰り試行します。次のセミナーで、実施した感触や結果について皆で共有し検討することで、疑問の解消や更なる課題構築ができます。セミナー⇔現場でのPDCAトレーニングを繰り返すことで、スキル理解の進行、スキル向上・定着を目指します。このスキルによって、会議の活発化や、ひいては会議の生産性向上も期待できます。
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